小児歯科PEDIATRICS

お子様の歯科治療は、ただむし歯を治すだけではありません。将来の噛み合わせや顎の成長までを見据えたサポートこそが、本当の意味での「小児歯科」です。鷹木歯科医院では、泣かせず、無理なく、そして長い目でお子様の健康を支える診療を行っています。
まずは“歯医者嫌いにさせないこと”から始めます

▶「怖い」「痛い」を避けることが第一歩
初めての歯科体験で不安を感じるお子様は少なくありません。だからこそ当院では、いきなり治療に入らず、まずは診療室の雰囲気や器具に慣れるところからスタートします。

▶お子様のペースを尊重した診療
「嫌がることはしない」という方針のもと、無理に押さえつけたり泣かせて治療をするようなことは絶対にしません。一人ひとりの性格やペースに合わせて、安心できる環境を整えます。ただし、治療前から号泣をしたり、嗚咽をするほど泣きじゃくるお子様につましては、治療中に誤嚥や口腔内に怪我をさせてしまうリスクが高くなる為、その日の診察はお断りをさせていただきます。ある程度、歯科医院に行くための、お子様の精神的な面のご準備はお願いいたします。
年齢や発達に応じた対応を行っています

0〜3歳:慣れることが目的の“はじめの一歩”
この時期は、治療よりも「歯科に慣れる」ことが大切です。診療台に座ってみる、器具に触れてみる──そんな小さな経験の積み重ねが、歯医者に対する恐怖心をなくしていきます。

4〜6歳:むし歯予防と早期発見の時期
フッ素塗布や歯磨き指導を通じて、むし歯予防の基礎を築く時期です。またこの年代で見られる受け口や不正咬合には、早期対応が将来の歯並びや顔立ちに大きく関わってきます。

7〜12歳:噛み合わせと顎の成長を見極める時期
永久歯への生え変わりが進むこの時期は、噛み合わせのバランスや顎の成長に注意が必要です。患者さまのご希望がございましたら、必要に応じて顎の動きや左右差のチェックも行います。
- 顎運動検査 5500円
- 頭部レントゲン写真 5000円
- 模型採得 5500円
当院が小児歯科で行う治療の流れ|診療はトレーニングから始めます

① カウンセリング:まずは親御さんのお話を丁寧に伺います
治療前に、生活習慣や気になる症状、お子様の性格などをしっかり把握します。不安に思っていることも遠慮なくご相談ください。

② トレーニング:診療室に慣れるための準備時間
いきなり治療に入らず、診療台に座る・器具を触るなどの体験を通じて、お子様が歯科環境に自然となじんでいけるようサポートします。

③ 予防処置:歯のクリーニングとフッ素塗布
歯垢や汚れを取り除き、むし歯のリスクを減らす処置を行います。高濃度フッ素塗布により、歯を強化していきます。

④ 必要に応じて治療へ
むし歯や炎症がある場合は、お子様の様子に配慮しながら無理なく治療を進めます。トレーニングを通じて信頼関係ができてから行うため、多くのお子様が安心して受けられます。
ご家庭でもできる予防ケアをサポート
正しい歯みがき習慣の確立
当院では年齢に応じたブラッシング指導を行い、ご家庭でも継続できるようサポートします。仕上げ磨きのコツも具体的にお伝えします。
フロスや補助器具の活用
歯と歯の間の清掃はむし歯予防に欠かせません。年齢や口腔状況に合った補助用具をご提案し、使い方も丁寧に説明します。
定期的なフッ素塗布の重要性
高濃度のフッ素を年に数回塗布することで、歯質を強化し、むし歯菌への抵抗力を高めます。※イオン導入は行っていません。
当院が“シーラントを行わない”理由
噛み合わせバランスを崩す可能性
シーラントは歯の溝を埋める処置ですが、その分噛み合わせの高さが変わり、咬合バランスが乱れるリスクがあります。
顎関節への影響を懸念しています
噛み合わせのずれが蓄積すると、成長期の顎関節に負担をかけてしまいます。小児期の口腔環境は非常に繊細なため、慎重に対応する必要があります。
また、シーラント材と歯には目では見えないすき間ができることがあります。実際に、他院でシーラントを行ったあとにご来院されたお子さまの中には、シーラントの下に虫歯ができていたケースも見受けられます。
本質的な予防を重視しています
シーラントに頼るのではなく、食生活・歯みがき・呼吸習慣など、根本的な生活改善でむし歯を予防していく方針をとっています。
顎の発育と噛み合わせこそ、小児歯科の“本質”です
「歯並び」はもちろんですが、成長期のお子様にとっては「顎の位置」が最も重要であり、成長期にしか行えない治療でもあります。見た目の歯並びは将来治療をすることが可能ですが、小児期(骨格の成長期)に必要なことは、上顎と下顎の前後的、垂直的な成長のバランスを整えることにあります。
私たちは下顎の位置つまり「顎位」」こそ小児期に診るべき核心と考えています。

成長期のズレが将来に影響を与えます
顎のズレは顔の対称性・呼吸・姿勢・集中力にまで関わるもの。放置すれば成人後の矯正や手術が必要になることもあります。

院長が情熱を注ぎ、人生をかけて取り組む分野です
当院の院長は、顎位や顎関節を専門とし、30年以上にわたり臨床と研究を重ねてきました。その情熱は、診療のすみずみにまで反映されています。
お子様に当てはまる項目がありましたらご相談ください
噛み合わせに関する初期症状
- 前歯がしっかりと噛み合わない
- 上下の歯が逆に噛み合っている(反対咬合)
- 奥歯で片側だけで噛んでいる
- 食事に時間がかかる
- 飲み込みがスムーズにできず、よくむせる
- 安静時に口がぽかんと開いている
- 睡眠中に歯ぎしりやいびきをしている
- 乳歯のすり減りが目立つ
- 虫歯が多い
- 口臭が気になる
- 食事中にクチャクチャと音を立ててしまう
一見すると歯科と関係ない症状でも
- 姿勢が悪い、肩こりがある
- 集中力が続かない
→ 実は「噛み合わせの乱れ」や「顎の使い方」が背景にあることも。気になる症状があれば、早めのご相談をおすすめします。
院長から保護者の方へメッセージ

むし歯を治すだけでは、小児歯科とは呼べません。成長段階でしかできない「顎の育成」こそが、お子様の一生の健康を守るカギになると私たちは考えています。
噛み合わせや顎のバランスに違和感を持ったら、早めのご相談を。お子様の未来を守るために、鷹木歯科医院は本気で取り組んでいます。