小児矯正PEDIATRIC ORTHODONTICS
お子様の歯列矯正治療は、大人と同じように「歯を並べる」ことはもちろんですが、個々の身体に合った噛み合わせを作ることが目的です。
子供の体の成長は約20歳前後までと言われています。中でも乳歯列期や混合歯列期は 上顎骨や下顎骨の成長が旺盛であり、この期間に1期目の歯列矯正治療をするかしないかは、お子様の将来の全身の健康や顔立ちにまで大きく影響を及ぼします。
当院では、乳歯列期の段階からスタートできる「歯列矯正治療」に力を入れています。
小児矯正とは?

▶正しい顎の発育を助けるための矯正です
小児矯正は、乳歯が残る時期から始めることができる矯正治療です。この時期の治療では、大人のように歯を並べることではなく、顎の正しい成長を促すことが主な目的です。

▶お子様の負担を抑えた装置設計
使用する装置はシンプルで取り外し可能なものが多く、装着時間や使い方も柔軟に調整可能です。学校生活への影響は多くはありませんが、お子様によっては影響がございます。
しかしながらお子様の学業や精神面での負担を最小限に抑えるように考慮しております。

▶治療費の目安と通院期間
・小児矯正(乳歯列期):88,000円(税込)〜
・混合歯列期歯列矯正治療: 330.000円~
・通院頻度は1~2か月に1回、平均治療期間は半年~2年程度です(症状により異なります)
お子様に当てはまる項目がありましたらご相談ください
小児矯正が必要となるケースは、日常のちょっとした違和感や習慣から見えてくることがあります。
以下のような項目に心当たりがあれば、一度ご相談ください。
噛み合わせに関する初期のトラブル
- 前歯がしっかりと噛み合わない
- 上下の歯が逆に噛み合っている(反対咬合)
- 奥歯で片側だけで噛んでいる
- 食事に時間がかかる
- 飲み込みがスムーズにできず、よくむせる
- 安静時に口がぽかんと開いている
- 睡眠中に歯ぎしりやいびきをしている
- 乳歯のすり減りが目立つ
- 虫歯が多い
- 口臭が気になる
- 食事中にクチャクチャと音を立ててしまう
習慣や癖によって起こる問題
- 指しゃぶりを長期間続けている
- 常に口が開いた状態になっている
- 舌を前に出す、または歯に押しつけるような動きをする癖がある
日常の中で気づきにくい変化
- 食事中に噛みにくそうにしている
- 顔の左右のバランスが偏っているように見える
- 発音がハッキリしていない、滑舌が悪いと感じる
上記のいずれかに当てはまる場合は、できるだけ早めの相談をおすすめします。
当院の小児矯正の特徴

1. 必要最小限の装置で本来の成長を促す治療
当院では必要最小限の装置で本来の成長を促す、もしくは成長方向を変えるような治療を行なっています。 この治療には「顎位」という顎関節の成長を整え観察を行うという内容が含まれています。「できるだけ自然に」「できるだけ早期に」早く治療を終えることではなく、お子様個々にとって正しく育てることを最優先に考えています。

2. 顎位と噛み合わせの観察を重視
顎の位置(顎位)や関節の動き、開閉方向などを細かく確認。歯だけでなく、全体のバランス(顔・姿勢・舌の動き)まで診る診療を行います。

3. 悪習癖の改善にもアプローチ
指しゃぶり、頬杖、口呼吸、うつ伏せ寝、舌癖など。ご家庭での生活習慣にも関わる部分を、丁寧にカウンセリング・指導しています。
当院ではアライナー矯正治療は行なっておりません
近年注目されている「目立たない矯正(アライナー矯正)」ですが、当院では一切行っておりません。

顎位と顎関節を崩すリスクがある
アライナー矯正は、歯列を動かす力の方向が一定でないため、顎の位置や関節の動きが乱れることがあります。とくに成長期のお子様にとっては、将来的に顎関節症を発症させる恐れがあり、また全身的な健康リスクを負う可能性を否定できません。
院長が「行わない」と判断した背景
院長はこれまで、多くのアライナー矯正による不調・再治療の症例を見てきました。だからこそ、「成長期の矯正は、見た目ではなく構造から整えるべき」という結論に至っています。
小児矯正に関するご相談はお気軽に
成長のタイミングを逃さずに対応することが、将来の矯正を回避する最良の方法です。
「様子を見ようかな」と迷っている段階でも構いません。当院では初診相談の際に、お口の中だけでなく、顎・顔・姿勢など全体のバランスを確認し、必要に応じて小児歯科や顎関節治療とも連携して診療を進めます。